手に職ガイド

AIに代わられない仕事へ。国家資格で、現場のプロとして稼ぐ。

ビル設備管理(ビルメン)の資格

ビルメン4点セットとは? 4資格を公式データで比較

Photo: Dave Meckler on Unsplash

確認日:2026年10月18日(試験日は毎朝、実施団体の公式発表を確認)

最初に知っておくこと

4資格の比較(公式発表)

電気工事士・乙4・二級ボイラーの合格率と受験資格は各資格ページの出典(実施団体の公式発表)、次の試験は毎朝の取得データです。第三種冷凍機械責任者は高圧ガス保安協会の令和8年度受験案内と令和7年度試験結果によります。

第三種冷凍機械責任者(高圧ガス製造保安責任者)

ビルの空調や冷凍設備のうち、高圧ガス保安法の対象になる冷凍設備の保安を担う資格です。このサイトでは試験日の自動取得の対象外のため、公式の情報をここにまとめています。

実施団体
高圧ガス保安協会(KHK)。第三種は都道府県知事の免状に係る試験
試験日
年1回。令和8年度は11月8日(日)。申込(8月17日〜9月2日)は締切済み
受験資格
年齢・学歴・性別・経験に関係なく誰でも受験できる
受験手数料
9,800円(電子申請・非課税)
試験科目
法令(20問・60分)と保安管理技術(15問・90分)。各科目とも60%程度で合格
合格率
45.0%(令和7年度・全科目受験 7,716人中3,476人)
科目の免除
協会の講習を受けて検定に合格すると、保安管理技術が免除になり法令だけの受験になる
法律上の役割
冷凍保安責任者(高圧ガス保安法 第27条の4)。第三種は1日の冷凍能力100トン未満の施設で、3トン以上の施設での1年以上の経験が必要(冷凍保安規則 第36条)

出典:高圧ガス保安協会「令和8年度 受験案内書」、試験の申込、令和7年度 試験結果、科目免除の講習、冷凍保安規則 第36条(e-Gov)

取る順番の考え方

決まった順番はありません。4つは試験の時期と回数が違うので、次に申し込める試験から逆算するのが現実的です。

  • 危険物乙4:都道府県ごとに年に何回も実施。いちばん日程を合わせやすい(全国の日程)。
  • 二級ボイラー技士:全国9会場で毎月のように実施(全国の日程)。免許には実技講習なども必要。
  • 第二種電気工事士:上期・下期の年2回。学科と技能の2段階(日程)。
  • 第三種冷凍機械責任者:年1回(11月)。逃すと1年待つので、申込時期(8〜9月)を先に押さえる。

どれから取るとよいかは、目指す職場(ビル・工場・病院など)で求められる資格によって変わります。求人の条件で確認してください。

未経験・30代・40代から目指すなら

4つとも受験資格に年齢や経験の条件はありません。資格を取ってすぐに使えるもの(電気工事士の工事、乙4の取扱い・立会い)と、実務経験を積んで役割が広がるもの(危険物保安監督者・冷凍保安責任者・ボイラーの上位級)があります。

勉強中の生活費が心配なら、資格がなくても始められる仕事で稼ぎながら受験する方法もあります(期間工の条件と満了後の進み方)。

ほかの現場系の国家資格とあわせて比べたいときは、現場の国家資格の比較表を見てください。

「4点セットはいらない」と言われるのは本当?

4つすべてが、どの職場でも必ず必要というわけではありません。ただ、それぞれに法律で決められた場面があります。

  • 電気工事は、電気工事士でなければできない作業がある
  • 危険物の施設では、資格者の立会いがなければ資格のない人は危険物を扱えない
  • 小型を除くボイラーは、ボイラー技士でなければ取り扱えない
  • 高圧ガス保安法の対象の冷凍設備には、冷凍保安責任者の選任が必要

その建物にどんな設備があるかで必要な資格が決まるので、「いる・いらない」は職場によって変わります。資格の独占業務その資格を持っている人だけが行える業務のことです。用語集で詳しくがあるかどうかで考えるのが確実です。

次のステップ:ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)

延べ面積3,000㎡以上の事務所・店舗などの「特定建築物」では、建築物環境衛生管理技術者の選任が必要です(建築物衛生法 第6条、施行令 第1条)。4点セットを取って現場の経験を積んだ人が目指す上位の資格です。

受験資格
指定の用途の建物で、環境衛生の維持管理の実務に2年以上従事していること(建築物衛生法 第8条)
試験
年1回(令和8年度は10月4日・実施済み)。全国6会場、受験手数料17,900円、7科目
合格率
30.6%(令和7年度・受験者7,131人中2,180人)

出典:建築物衛生法 第6条・第8条(e-Gov)、同施行令 第1条、日本建築衛生管理教育センター「国家試験」、令和7年度 試験結果

よくある質問

Q. ビルメン4点セットは、どの資格のことですか?
業界で使われる呼び名で、法律や公的機関が決めたものではありません。多くの場合、第二種電気工事士・危険物乙種第4類・二級ボイラー技士・第三種冷凍機械責任者の4つを指しますが、ボイラーの代わりにビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)を入れる説明もあります。
Q. 4つとも未経験で受験できますか?
できます。第二種電気工事士・乙4・二級ボイラー技士・第三種冷凍機械責任者は、いずれも学歴や実務経験の受験資格がありません。ただし二級ボイラー技士は、免許を受けるのに合格のほか実技講習の修了などが必要です。
Q. 取る順番は決まっていますか?
決まっていません。試験の時期が資格ごとに違うので、次に申し込める試験から順に受けると、短い期間でそろえやすくなります。第三種冷凍機械責任者は年1回(令和8年度は11月8日)なので、時期を逃すと1年待つことになります。
Q. 4点セットがあれば、すぐ現場の責任者になれますか?
資格によります。電気工事士は免状があれば電気工事ができますが、乙4で危険物保安監督者になるには6か月以上、第三種冷凍機械責任者で冷凍保安責任者になるには1年以上の実務経験が必要です。
Q. ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)とは何ですか?
延べ面積3,000㎡以上の事務所・店舗などの「特定建築物」で選任が必要な国家資格です(建築物衛生法 第6条)。受験には指定の建物での維持管理の実務が2年以上必要で、令和7年度の合格率は30.6%でした。

出典(確認日:2026年10月18日)